聖ニコラウスが来る前に・・・

12月6日は聖ニコラウスの日。

奇跡を起こす聖人として知られるニコラウスは、前夜から12月6日にかけて子供たちの家を訪問し、靴や靴下の中にプレゼントを入れていく。

一説ではサンタクロースの起源とも言われるが、ドイツではクリスマスより一足早い12月6日にニコラウスがやってくる。ニコラウスはその年に子供が行った善悪の諸事が書かれた本を持っており、それを読み上げて子供を褒めたり諭したりする。そしてナッツやみかんなどのお菓子をあげるのが元来の習わしだ。

ただ最近は意図を考えずクリスマス並みの豪華なプレゼントをあげる家庭もチラホラ・・・。5万円前後する子供用電動自動車を買い与え満足する親の話などを聞くと、それが子供にとって良い影響をもたらすのかどうか疑問に思ったりするのだが、よその家のことなのでそれ以上は掘り下げないようにしている。
なるべく従来のささやかなお祝いにしたいと考えるミーとミスターは、プレゼントをあげたがる義母のオマを制し、本と服、ニコラウス型のチョコレートに、みかん、ナッツといった、クリスマスまでに使ったり食べたりできるような物にしている。

ニコラウスが来る前日は、我が家のミニーズたちは『とても良い子』になる。良い行動をするともっとプレゼントがもらえると信じているからだ。

それに素行が悪いと、ニコラウスに一緒について来る恐ろしいクランプスに、木の枝でお仕置きをされ(具体的には枝で叩かれる)、袋に入れて連れ去られるという話を、そんなことは実際にない!と悟ってはいても、どこか無視できずに怖がっているからだろう。長女カナなんて10歳過ぎてもクランプスを恐れている。だからといって素行が良くなるわけでも、反抗期が和らぐわけでもないのだが。

午後になり、ミニーズたちは靴(ブーツ)を手にテラスへ出た。綺麗にするためだ。
普段は100回言ってもやらない事を、この日は一言で行動に移す。毎日こうだと良いのだけれど。ニコラウスのパワーは偉大だ。

ブーツを綺麗にした2人は、暗くなるとそれを玄関の外に並べると、ニコラウスが来る瞬間を見ようと、何度も何度もドアを開けては外の様子を伺いに行く。なかなか落ち着いて座ってくれない。でもまあ、しょうがないかな。1年に1度のイベントだし、ニコラウスが来るとなるとやっぱりドキドキするものだから。

次の朝、日曜なのに早起きしたミニーズたちは、ドアを開け靴の横に置かれたプレゼントが入った袋を見つけて大喜び。彼らが起きる前にプレゼントを外へ出し、その姿を決して見られてはいけない、という使命を果たしたミスターもホッと一息。コロナ禍の2020年も、無事に聖ニコラウスの日を過ごせて良かった。

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