もしナイフで刺されたら・・・

うちの近所に頭のヘンな女が住んでいる。

どこの近所にも1人や2人、ちょっと面倒そうな人や嫌な感じの人、関わりたくない人はいるものだが、ミーたちの近所に住む彼女Sはおそらく専門家のセラピーが必要なほど、周りの住人や特に子供に言葉の危害を与える問題女なのだ。

ミーは彼女Sのことを『攻撃的うつ病』と勝手に呼んでいる。

彼女Sの具体的な危害はさておき、ここ最近は彼女からの子供に対する口撃が増す一方で、ミーも含め精神的苦痛でストレスになった家族が専門家に訴えた。

そして専門家が動き、彼女Sとその夫両方と面談をすることになったのだが、面談で事の詳細を話し合うとなると、名前は伏せたとしても彼女Sには誰が訴えたのかが必然と分かるはずである。

ミーは我が家のミニーズに、

  • もし彼女Sが近寄ってきた時はすぐ走って逃げること
  • 追いかけてきたら誰でもいいから大人を見つけて助けを求めること
  • 彼女が叫ぶ罵倒を聞かないこと

を話して聞かせた。しばらくはそうして身を守るようにと。

じーーーっと真剣に聞いていた末っ子ファビアンは、ふむふむ頷いて聞いていた。

「ナイフとかで刺したりする?」
「・・・ないといいけど、あるかもしれないってことは覚えててね。頭がおかしくなってる時は何するか分からないから」

「ママは大丈夫なの?ママに来たらどうする?」
と心配そう。もっともな質問だ。
「大丈夫だよ、ママは大人だし、何とかするから」
とは言っても、体のデカいドイツ女性の彼女Sから襲われたら、たぶん何ともできないと思うが・・・。

「何するの?空手でやっつける?」
「ううん・・・、ママは空手できないから(苦笑)。でも何とかできると思う」
そしたらファビはこう言った。

「ママにも脂肪がたくさんあったらよかったのにねぇ・・・」

「え?脂肪?(汗)」
「だって脂肪があれば刺されても死なないじゃん!」

ミーは数日前にした、クマの話を思い出した。

「・・・ひょっとして、クマの脂肪は厚いからナイフで刺してもなかなか死なないっていう・・・」
「うん!そう!」
満面の笑みで笑うファビ。
「・・・ママは、”クマ”じゃあないでしょう・・・」
げらげら笑うファビ。

人間の脂肪は柔らかくて簡単に突き抜けるだろうけど、もしかしたら本当に太ってる方が助かる確率が高いのかしら?なんて思ったりした。

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